アーチェリー男子個人・団体「銅」古川高晴<1>予選Rは最悪の滑り出し 原因不明の不調でパニックに
闘志を胸に、選手村に入村したのは7月18日。競技予定日の5日前だ。監督、コーチ2人、選手の武藤、河田らと棟の一室に入った。
「玄関はひとつで、リビングがあり、1人部屋、2人部屋が2つずつ。僕と監督は1人部屋を使わせてもらいました。年の離れた後輩との仲ですか? 武藤と河田は互いに中学時代からのライバルで、すごく仲が良い。僕はその輪に入れてもらったり離れたり。あくまで先輩と後輩という関係で、適度な距離感でやっていました(笑い)。2人は僕に気を使ってくれるので、居心地の悪さなどまったくありませんでしたよ」
■初日46位は経験したことのない「最悪の順位」
迎えた23日の競技初日は個人と団体の組み合わせを決める「ランキングラウンド」。全64人の選手が720点満点で順位を競い、個人では1位と64位、2位と63位の選手というようにトーナメントの対戦相手を決める。上位に食い込むほど初戦で下位の選手と当たるため、試合が有利に進むのだが――。
結果は武藤が5位、河田は22位。古川は、まさかの46位に沈んだ。かつて経験したことのない最悪の順位だった。