巨人先発「中4日ローテ」の罪と罰…桑田コーチ“135球の完投指令”公約はどこへ行った?
「山口の登板回避は中4日の影響があると思います。投手は1度先発すると、体重が3、4キロ減る。それを2日で戻して、残り2日で調整するのは、中6日に慣れた日本人には難しい。私がカープの投手コーチをやっていた頃、後にメジャーに挑戦した黒田(元ドジャースなど)や前田(現ツインズ)でさえ中4日で投げさせたことはありません。巨人の投手陣は中5日以下の間隔になって崩れ始めました。今は3位で追う立場ですが、9月に入った頃は首位でしたから、果たして無理をする必要があったのか。今年は原監督の采配に焦りを感じます」
■巨人は救援陣も火の車
宮本投手チーフコーチによれば、それでも山口の登録は抹消せず、8日の広島戦の先発を目指して調整するというから、よほど先発が足りないようだ。川端氏が続ける。
「開幕前に桑田コーチが『135球の完投指令』を出して、いいなと思っていたのですが、あの公約はどこにいってしまったのか。投手は中6日で135球を投げる方が体は楽だといいます。今の巨人のように、中6日から中5日や中4日と毎回間隔が変わることが、投手にとって最も負担が大きい。故障のリスクも当然上がります。この日の戸郷が5回で降板したように、先発の球数を制限することで、リリーフ陣の負担が増えているのも気になります」