巨人原監督が戸郷も五回途中でスパッと交代…桑田コーチ補佐の「130球完投指令」今いずこ
15日の中日戦。原監督がベンチを出たのは、2点を失った先発の戸郷がなおも1死満塁のピンチを招いた五回途中のことだった。その時点で4―2と巨人の2点リード。四回まで一人の走者も許さない完全投球を見せていた戸郷は、あと2死で今季9勝目の権利を手にするところだったが、指揮官はスパッと2番手・今村への交代を告げた。
<選手交代が早いよね原監督 次期エース候補の戸郷選手に対しても…勝ち投手の権利を、って思ってしまうけど…チームで動いているからね>
元エースでOBの上原浩治氏が自身のツイッターに投稿した呟きが、ネットニュースでも報じられた。戸郷は4―0の五回1死から2連打で1点を失うと、3連続四死球による押し出しでさらに1失点。突然の乱調に原監督の我慢が限界に達したわけだが、<チームで動いている>以上、確かにこの交代は致し方ない面はある。<エース候補>だからこその、「愛のムチ」とチーム関係者も言っている。
■「個人軍より、巨人軍」とは言うものの…
「原監督の口癖は“個人軍より、巨人軍”。当たり前ですが、チームの勝利が最優先、という考えを徹底している。いきおい、投手交代も早い。今季の巨人先発陣の平均投球回数は約5.5イニングで、これはリーグで4番目。ちなみにチーム防御率リーグトップの阪神は約6イニングです。チーム最優先の方針は理解できますが、特に若手投手を一本立ちさせるためには時に我慢が必要。ピンチを迎え、四回、五回で“ハイ、交代”ではなかなか地力がつかないのも確か。選手以上に複雑な思いでいるのが、桑田投手コーチ補佐かもしれませんね」(巨人OB)