ソフトバンク1位・風間球打は熱すぎる父を持つ4人兄弟の三男坊
「奥野田スポーツ少年団の前監督は、お父さんの塩山高校時代の先輩です。そんな先輩にも野球で熱くなると食ってかかってしまう。結局、前監督とはケンカ別れのような形になり、退団に至ったと聞いています。笛吹ボーイズも似たような経緯だったとか」(前出のスカウト)
■指導者泣かせ
そうした父に育てられた風間は、いわば指導者泣かせのきかん坊。しかし、進学したノースアジア大明桜の輿石重弘監督は「ウチでは何の問題もありませんでした」と、こう続ける。
「私はお父さんのことも知っていますし、何より高校では寮生活でしたからね。ヤンチャな子でしたが、言われたことはしっかりやるタイプ。あまり勉強ができる方ではありませんでしたが、赤点は一回も取ったことがない。赤点だと部活も制限されるし、補習にも出なければいけませんから。ウチに入学した当初はまだ投手経験が浅く、中学時代は主に外野。でも、体の軸がしっかりしており、『この子は伸びるぞ』と思いました。最初は1イニング、次は3イニングと徐々に投球回数を伸ばし、1年夏の県大会では準々決勝で7イニングを投げました」