井岡一翔を唖然とさせた“尿冷蔵庫保管騒動”から1年 JBCのドーピング検査体制を事務局長に直撃

公開日: 更新日:

 ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)が大晦日に4度目の防衛戦に臨む。

 井岡は昨年の大晦日の防衛戦がきっかけで人生を揺るがす大事件を経験している。ドーピング検査の“誤判定”で自身の尿から大麻物質の陽性反応が検出されたからだ。

 原因は日本ボクシングコミッション(JBC)のずさんな検査体制にあった。本来ならば採取した検体は「温度変化のような要因による検体の劣化のおそれを最小化する方法」で「可能な限り早急に」検査機関に搬送すべきだが、JBCはあろうことか一職員の自宅冷蔵庫に5日間も検体を保管させていたのだ。それにより尿が劣化、検査結果に狂いが生じた。

 事の真相を知った井岡は「唖然とした」と怒りをにじませ、選手が安心して競技に集中できるようドーピング規定の整備を訴えていた。

 忌まわしい出来事から1年。“因縁の日”の試合に臨むわけだが、JBCの検査体制はどうなっているのか。

あの一件で多くの方からご指摘いただいたところを正すよう、誠心誠意、取り組んでおります」と、JBCの成富毅事務局長はこう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…