全国高校駅伝はアフリカ人留学生1人だけでは勝てない時代に 日本人がレベルアップ
世羅は昨年のアベック優勝時も男女のケニア人留学生が貢献した。一方で、ここ5年で3度優勝の仙台育英の女子は、2年前と今年は留学生は使っていない。今回の洛南もそうだし、17年男子優勝の佐久長聖(長野)も日本人だけで勝った。
高校の元指導者が言う。
「高校駅伝は女子が5区、男子は7区ある。今は日本人のレベルも上がってきたので、ケニア人留学生が1人だけでは勝てない。仙台育英は男子4区(区間2位)に今夏の全国高校総体3000メートル障害優勝のボニフェス・ムテチを使っても3位だった。1校1人で最長1区を走れないため、留学生は優勝に欠かせないピースとはいえない。『留学生起用は不公平』と言っている監督は指導力が問われる」
そういえば実業団の監督も、「マラソンでアフリカ勢に勝つのは無理だ」と、はなから白旗を揚げているそうだが、情けない話だ。