阪神・糸井嘉男が本当に「超人」だとしたら、41歳の今年こそ…
その圧倒的な身体能力と、いかにも頑健そうなたくましい肉体、そしてどこか天然めいた独特の発言などから、一部で「超人」と呼ばれてきた阪神・糸井嘉男も、早いもので今年41歳となるシーズンを迎える。阪神では最年長。球界全体でも中日・福留孝介、オリックス・能見篤史、ヤクルト・石川雅規、ソフトバンク・和田毅に次ぐ5番目の長老となった。
そんな糸井だが、昨年は開幕スタメンからも外れ、わずか77試合の出場で打率.208、3本塁打という低調な成績に終わった。その前年も86試合の出場にとどまり、打率.268、2本塁打だったわけだから、力の衰えは明白だ。40歳という年齢に加え、古傷である右膝の故障もなかなか完治には至らず、報道によると2年前には引退を考えたこともあったという。
あの糸井もそういう時期になったかと思うと寂しい話だが、年齢的には普通のことだ。昨年までのプロ18年間で打率3割以上をマークすること9回、うち首位打者1回を誇る安打製造機も先人と同じような普通の晩年を迎えているわけだ。
■身体能力が普通ではなかったからこそ