中日1年目は年俸700万円なのに、その年のオフには500万円の副収入が
昔は各スポーツ新聞社主催のコンペがあり、自己申告のハンディ戦だったあるコンペで、「82」で回った私が優勝。賞品はなんと「ファーストクラスで行くオーストラリア旅行」だった。中日5、6年目の話だ。今では考えられないが、実にいい時代だった。
■殿堂入り山本昌の現役32年・219勝の秘訣
グラウンド外の話をもう少し。球界では「食が細いと大成しない」という格言のようなものがある。私が知る一番の大食漢は現役32年間で219勝を挙げ、14日にプレーヤー部門で殿堂入りが決まった左腕の山本昌だ。
ある試合後に昌ら選手4、5人で中華料理店に繰り出した。散々食べた後に締めのチャーハンが5人前、ドンとテーブルに置かれた。私たちは野球選手だ。結構食べる方だと自負していたが、さすがに「もう無理」「腹いっぱい」とギブアップ。が、昌だけは違った。
「みんな食わないんですか? うまそうなのに。それならオレが全部食いますよ」とてんこ盛りのチャーハンをまるで“掃除機”のように、どんどんかき込んでいくと、ほとんどひとりで平らげてしまった。