阪神の戦力補強に“異変”…ロハスJr.とアルカンタラに期待する「2年目の正直」
■オフの補強はおとなしいが…
そうなると、スアレスに代わる今年の新たなクローザー候補は、ご存じ岩崎優のセットアッパーからの転向か、もしくは先述の新外国人・ケラーが濃厚だろう。野手については現状メンバーの底上げで戦力アップを狙うということになる。
この現状メンバーの底上げだが、個人的には日本球界2年目となるロハス・ジュニアとアルカンタラに期待したい。このところの阪神は2018年にロサリオ、20年にサンズと、韓国で実績を残した外国人選手を獲得する流れがあるが、今のところ成功しているとは言い難い。そこそこ活躍したサンズはともかく、ロサリオは韓国で2年連続3割30本100打点をクリアするなど、おおいに期待されたが、阪神1年目は打率.242、8本塁打、40打点に終わり、この年限りで退団した。
ただし、他球団を見渡してみると、かつて中日や横浜で猛打を振るったタイロン・ウッズや、NPB11年間でパの4球団を渡り歩きながら常に安定した打撃成績を残したホセ・フェルナンデス、投手ではヤクルトや巨人で活躍したグライシンガーら、韓国での実績通りに大成功した選手も少なくない。阪神もそれを狙っているのだろう。