バッハ会長もゾッとしたロシア“鉄の女”コーチの非情ぶり 日本の部活指導者たちはどう思う
「都内で甲子園常連だった私立高校の野球部監督の言動は、まさにエテリ・トゥトベリーゼ氏そのものでした。全国から中学生の有望選手を集めるのですが、その指導方法は他の選手と競争させ、ついてこられないのであれば見捨てる、というもの。練習中も試合中も選手を怒鳴りつけるのは日常茶飯事。大会にもかかわらず、たった一人に四球を出した投手を交代させるのは当たり前で、初回のプレーボールのサイレンが鳴っている最中、1球投げただけで交代させられた先発投手もいました」
「もちろん、野手もエラーしたら即交代です。頻繁な交代で選手が足りなくなったのか、本来なら捕手が定位置の背番号2番がライト、背番号7番(本来の定位置はレフト)が遊撃手、背番号3番(本来の定位置は一塁手)が二塁手なんて試合もありました。都大会秋季大会の予選を突破した際はレギュラー選手だったキャプテンが、なぜか本大会でスタンド応援していた時には、さすがに対戦チームの監督からも『酷いな』との声が漏れていました。メディアは当時、その采配を『マジック』などともてはやしていたが、冗談ではありません。ミスしてベンチに戻った選手を怒鳴りつけていた姿はエテリ・トゥトベリーゼ氏と変わりませんよ。この監督はやっと引退しましたが、全国の強豪校にはまだまだ同じような人物がいると思いますよ」
今回の騒動を機に、日本の高校の部活の現場からも、勘違いした「エテリ・トゥトベリーゼ」を排除する機運が高まってほしいものだ。