巨人「今季は厳しい」を覆す有望株ゾロゾロ 若手投手陣の台頭が長き原時代の終焉を告げる?
さる球界関係者がこう言った。
「原監督は18年オフに3度目の就任をした頃、次世代につなぐという意味でも、今回は長くやるつもりはない、と周囲に漏らしていた。今回の契約年数は3年だが、日本一を奪回するか、リーグ優勝を果たすことができれば、任期満了を待たずして勇退するのではないかとみる向きもあります」
問題は「出てくれば面白い」という「若手」である。野手で目立っているのは高卒2年目の中山くらいだが、投手は有望株がひしめいている。
前日に好投した堀田賢慎(20)は関係者が「モノが違う」と舌を巻く逸材。実際、キャンプからほとんど打たれていない。ドラフト3位・赤星優志(22=日大)の評判も上々で、他に直江大輔(21)、戸田懐生(21)も結果を出している。
「開幕ローテ争いは『開幕』が決まっている菅野を筆頭に山口、メルセデスが続く。ただ、昨年11勝の高橋と9勝の戸郷は二軍調整中で、4枠目以降は流動的。新助っ人の2人は開幕に間に合わない可能性があるし、若手投手が何人か台頭しない限り、優勝は難しい。原監督はそう言いたいのです」(前出の関係者)
V奪回の先に原監督の「勇退」があるとすれば、この日の大勢、山崎伊ら期待の若手投手たちが、長く続いた原時代に終わりを告げることになるかもしれない。