渋野日向子が大会6ラウンド目に初のアンダーパー 進化に不可欠なのは「心の強化」
【HSBC女子世界選手権】第2日
叩きのめされたイメージが残っているのか。
初日に4オーバー60位と大きく出遅れた渋野日向子(23)はインスタート。3バーディー、1ボギーの70で回り、通算2オーバー49位に順位を上げた。
今大会は予選落ちがないため、昨年は4日間通算11オーバー、67位タイと打ちのめされた。会場では実戦6ラウンド目にして初のアンダースコアをマークしたが、物足りない一日だった。
前日3度を数えた3パットはなかった。それでもカップに届かないことが多かったのは、「微妙な距離を残すと外しちゃう気持ちが残ってたから打ち切れなかった」と渋野は言った。
弱気な面を見せたのはグリーン上だけではない。左サイドに池がある5番パー5は、渋野の飛距離なら2打でグリーンに届く。ましてやこの日はドライバーが絶好調。ところが第1打はスプーンを手にして、はなから3打目勝負を選択し、バーディーを奪えなかった。
一方、8番パー5では2オンを狙ったが、「左の池を気にして」(渋野)右に押し出し、林の中へ。OBは免れたものの3打でグリーンに乗らず、この日初ボギー。最終9番で8メートルのバーディーパットを沈めるバウンスバックで笑顔を見せたが、らしくないプレーが目立った。