鈴木誠也も標的に? カブスの親会社だったシカゴ地元紙ですら福留とダルを辛辣に批判
カブスは長らく地元紙「シカゴ・トリビューン」と深く関わり合ってきた。同紙はカブスの前進である1870年創設のホワイトストッキングスの経営に参加。当時からカブスへの風当たりは強く、1981年に創業家のリグレー一族から球団を買収した後も、筆を緩めることはなかった。
親会社でありながら傘下企業のひとつであるカブスに対して辛辣な報道姿勢を貫いた。監督の采配批判は当然で、不振が続く主力選手を容赦なく叩いてきたことで知られる。
福留孝介(現中日)が2008年に4年総額約53億円で入団しながら、期待を裏切ると、「放出すべき」との報道が後を絶たなかった。
18年に6年総額約136億円でドジャースからFA移籍したダルビッシュ有(現パドレス)も格好のターゲットにされた。
この年のダルは5月にインフルエンザの症状を訴えて登板を回避し、復帰後は右上腕三頭筋腱炎で1カ月に2度の負傷者(IL)リスト入り。エースとして機能しないダルに対して同紙は「『面倒な手間のかかる投手』というイメージをさらに強めることになってしまった」とし、「FA選手の中でもっとも期待を裏切った1億2600万ドルの男」と痛烈に批判した。ダメ出しばかりする地元紙に嫌気がさしたのか、ダルは投球スタイルを批判する記事を書いた記者に対し、自身のSNSを使って反論して話題になったこともあった。