佐々木朗希「17イニング完全投球」にロッテは複雑? 大リーグ志向いよいよ加速
パドレスで活躍するダルビッシュ有(35)は日本ハム時代、「メジャーには興味がない」と公言していた。2007年オフには「メジャーに行くくらいなら、野球を辞める」と言ったこともある。
メジャー移籍に熱心だったのは、むしろ父のファルサ氏だ。入団前に球団と「松坂大輔(当時西武)並みの成績を残せたら、ポスティング移籍を認める」という密約を日本ハムと結んだともいわれるが、それはあくまで周囲の話。ダルビッシュ本人は変わらず、「自分には日本球界が一番合っている」と言い続けた。
そんなダルビッシュを11年オフ、ポスティングによるメジャー移籍に踏み切らせたものは何か。渡米直前の12年1月、約1万人のファンを入れた札幌ドームで行った移籍会見で「フェアな勝負ができなくなった」とこう語っていた。
「最近は試合前から相手に『このカードに投げないで』『絶対に打てない』と言われるようになった。冗談だとしても、これではフェアな対戦をしていないのではと、ひっかかっていた。勝負がしたいんですよ。それがなくなり、モチベーションを保つことができなくなった。チーム内外からも『メジャーだろ』と言われ、ファンからもそんな声があった。メジャーに行きたいのではなく、行かなくちゃいけないのかな」