優勝者に全米ツアー出場権「ご褒美」へのホンネ 今時の女子プロは“夢より現実”か
【パナソニックOPレディース】
大きなご褒美だ。
あす(29日)開幕のパナソニックオープンレディース(千葉・浜野GC)は昨年に続き、優勝者には翌年の米女子ツアー「HSBC女子世界選手権」への出場権が与えられる。
■パナソニックOP覇者にHSBC出場権
優勝者が参戦を辞退するか、有資格者の場合は、上位入賞者からの推薦となる。昨年大会に勝った上田桃子(35)は、この資格で今年のHSBCに出場し、13位だった。
2008年から6年間、米国で戦った経験のある上田は海外参戦に積極的だが、今の若手が今大会に優勝しても海外試合の切符を喜ぶのだろうか。来季の試合日程は未定ではあるが、今年のHSBCは国内開幕戦と重なり、シード権を決めるポイント加算もない。
■夢より現実
ツアー関係者が言う。
「HSBCの会場は来年もセントーサGCでしょう。シンガポールの時差は1時間ですから、その点は苦にならない。一方で、この試合は予選落ちがない代わりに出場人数は70人前後と少ない。世界のトップが集うので上位争いは難しい。今季初戦だった渋野(日向子=23)は1アンダー47位と苦戦。日本円にして90万円も稼げなかった。賞金やポイントを度外視して出場する若手がいますかね」