<29>五輪行きの飛行機搭乗券にまさかの落とし穴…JOCはもっと配慮を
もうすぐゴールデンウイーク。我が家は新型コロナウイルスの感染対策を続けながら、熱海の温泉でゆっくりする予定だ。ゲームが大好きで「Wi-Fi命」の11歳の娘は、通信環境が心配なのか乗り気じゃないが……。
コロナの前は海外旅行も、よく行った。現役時代も海外遠征が多く、そのとき困ったのが座席問題だった。私は椎間板ヘルニアで2000年に腰の手術をした。1998年の長野五輪でメダルを取っていたこともあって、それ以降の国際大会で飛行機を使う場合、長田照正監督が富士急行に「腰痛再発防止のため、岡崎はビジネスクラスにしてほしい」と申請してくれていた。厳しい監督だったが、やはり選手ファーストだった。
私をビジネスクラスに乗せることによって預けられる荷物のキャパシティーが増えるという利点もあった。スケートの刃を研ぐ砥石やトレーニング器具など、必要な機材や道具は何かと重いから、積載重量が増すのは助かる。私は心身ともに楽だし、おいしい機内食も食べられるし、お酒も飲み放題で良いことばかり……と、さすがにお酒は飲まないがチームにとってもプラスな選択だったと思う。