国内メジャーVなら3年シード獲得 若手女子プロが描く“優勝特典”の使い道
「渋野に『米国でプレーしよう』と誘われている勝みなみ(23)も昨年の日本女子オープン制覇で3年シードを保有し、行使可能期限は31年まである。勝はもともと海外志向が強く、2年前からパワーアップに励んでいる。12月には米女子ツアーの来季出場権をかけたQシリーズを受けると言う。合格して来季から米国へ行っても、国内ツアーに戻れる“保険”があるのは強みです」
2日目まで首位にいる山下も海外志向はあるという。
「山下の場合、しばらくは国内でプレーしてもっと力をつけたいようです。20年に公式戦で2勝(日本女子オープンとツアーチャンピオンシップ)し5年シードを取った原英莉花(23)、昨年の今大会に優勝した西村優菜(21)も、米国行きの夢がある。レベルアップと同時に渡米資金も貯めてから挑戦するはずです」(前出・関係者)
昨季9勝で公式戦の日本女子プロにも勝ち、賞金女王になった稲見萌寧(22)の場合、東京五輪銀メダルのご褒美で得た5年シードを有する。稲見は今のところ米女子ツアーに興味はなく、国内で永久シード(30勝)を狙うと公言している。突如のスランプで国内シードを失っても心配はない。
ちなみに19年に日本女子オープンと日本女子プロに勝った畑岡奈紗(23)も5年シードを持っているが、米女子ツアー通算6勝で海外メジャー優勝しか眼中になく、国内ツアーのシード権行使などこれっぽちも頭にないだろう。