阿波野秀幸元プロ野球選手
1964年7月28日、神奈川県生まれ。桜丘高、亜大を経て、86年のドラフト1位で巨人、大洋（現DeNA）を含めた3球団競合の末、近鉄に入団。87年、新人王、89年は19勝（8敗）、183奪三振で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得。その後、巨人、横浜でプレー、通算75勝68敗5セーブ。引退後は巨人、横浜、住友金属鹿島、中日などでコーチを務めた。
あの「10.19」から1年後…パ・リーグ優勝争いはまたしてもダブルヘッダーに
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高柳にこう声を掛けると、トレーナーにひとりで仮眠を取れるところはないか聞き、球場の医務室で休ませてもらうことになった。ケガ人が出たり、気分が悪くなった観客が運ばれたりするような場所だ。いったんジャージーに着替え、真っ白のシーツが敷いてあるベッドで横になった。
第1試合が始まり、熟睡はしないまでもウトウトしていると、ベンチ裏から突然、「うぉー！」という地鳴りのような大歓声が聞こえてきて飛び起きた。（つづく）
