なでしこ欧州遠征2連勝 WEリーグ得点ランク1、2位の2トップからゴールの予感は漂ってこなかった
欧州遠征中のなでしこジャパン(世界ランク13位)が同36位のセルビアを5-0で、同29位のフィンランドを5-1で一蹴して2連勝を飾った。
アウェーの2試合とも大量点を奪って勝つ。申し分のない結果と言っていいだろう。が、気掛かりな部分も見て取れる。
フィンランド戦の布陣は、セルビア戦に続いて4(DF)-4(MF)-2(FW)の布陣。
■3枚代えで攻撃が活性化した
先発したFW菅沢優衣香(浦和)は、今季WEリーグで14点を挙げて得点王。もう一人の田中美南(神戸)は、12点で得点ランク2位に付けた。国内リーグを代表する点取り屋が2トップを形成したわけだが、フィンランド相手にゴールの予感を漂わせることはできず、2人とも前半限りでベンチに退いた。
後半頭から菅沢に代わって投入された植木理子(日テレ・東京Vベレーザ)が1トップに入り、田中と交代した長谷川唯(ウェストハム)がトップ下を務めた。さらに守備的MF三浦成美(日テレ・東京Vベレーザ)が前半で下がり、MF楢本光(浦和)が登場した。
なでしこの攻撃が、この<3枚代え>で一気に活性化した。後半2分の左MF遠藤純(エンジェルシティ)のゴールを皮切りにDF高橋はな(浦和)、途中出場の植木、そして終了間際には長谷川が自ら獲得したPKをゲット。後半だけで4得点のゴールラッシュだ。