虎の新助っ人ロドリゲスに早くも大逆風…シーズン途中獲得がはらむチーム崩壊の“火種”
中日、巨人などで捕手として活躍し、阪神ではスカウトを務めた中尾孝義氏も「新外国人選手だからとポジションを与える必要はありません」とこう指摘する。
「シーズン途中に助っ人を獲得すると、どうしたって使わざるを得ない雰囲気になります。ただ、ロドリゲスを一塁で起用するなら、大山を左翼に回す必要がある。チームの顔になりつつある大山は一塁、佐藤輝は三塁に固定した方がいい。大山は6月に打ちまくって最下位だったチームを押し上げた。助っ人のためにポジションをコロコロ動かす選手じゃありません」
一塁には昇格が決まったマルテも控える。二軍暮らしが続いた昨夏、自身のSNSで起用への不満を吐露したことがあるだけに、新たな波紋を呼ぶ可能性もある。
■巨人も中継ぎ左腕を緊急補強
一方の巨人も緊急補強に動いた。パドレス傘下3Aエルパソを自由契約となっていたイアン・クロール投手(31)が近日中に来日する。150キロ前後の直球とスライダーが武器の左腕。メジャーでの登板243試合は全て中継ぎで26ホールド。最速157キロの直球と多彩な変化球を駆使し、左の中継ぎとして、守護神・大勢につなぐ「八回の男」の期待がかかる。
巨人の支配下助っ人はこれで9人目。若手の出場機会を奪うことになるのは同じだが、チームのバランスを崩すのは、阪神に加入したロドリゲスの方かもしれない。