MLB選手会は「世界最強の労組」ドーピングや性的暴行があろうと契約は保証される
■暴力的なセックスの強要
20年のナ・リーグ、サイ・ヤング賞投手トレバー・バウアーは昨年、3年1億200万ドル(約143億円)の契約でドジャースに迎えられた。期待通りの活躍をしていたが、SM趣味の女性の「顔を叩いてほしい」「首を絞めてほしい」というメッセージに引っかかって2度のラフなセックスを楽しんだ。
すると同6月になってその女性から「同意していないのに彼に首を絞められ、頬を叩かれ、さらにアナルセックスまでされた」と告発され裁判になった。
結局、女性の訴えが認められたため、バウアーはMLBから2年間の出場停止処分を受けた。それを受けてドジャース球団は22年度と23年度の年俸計6000万ドル(約84億円)を支払わない決定を下した。
■家庭内暴力
ホセ・レイエスは守備力の高い遊撃手の代表格だったが、喧嘩っ早いことでも知られた。15年のオフに家族でハワイ旅行をしていたとき、ささいなことで夫婦喧嘩になり、奥さんをボコボコにして逮捕された。その後のMLBの調査で悪質なケースと断じられたため、レイエスは51試合の出場停止となり、所属するロッキーズは51日分の給与603万ドル(約8.4億円)の支払いを拒否した。