ロッテ佐々木朗希「自身初の10勝」に足りないもの…ソフトB戦は5回の走者無警戒で自滅
山内氏は「結論から言えば、バッテリーの若さが出た」と、こう続ける。
「三森は一塁にいた時から、走ろうという気持ちを隠そうともしなかった。佐々木の偽投や視線を送られた時も、ピクピク動いていましたからね。本来なら捕手が牽制を指示する場面ですが、松川も高卒新人で経験が浅い。だとしても、佐々木はプロ3年目。松川が反応できなくとも、自分で判断して警戒しなければいけなかった場面です。牽制球を一球も投げないのは普通ではありえません。私は佐々木と違って打たれるケースが多かったので、いかに走者を二塁にやらないか苦心したものですよ(笑)」
■フォークで自滅
山内氏が続ける。
「佐々木は二塁に進んだ三森を見ることすらなく、『絶対の確信がなければやるな』と言われている三盗まで許した。そして、走者を三塁に置いてのフォークで自滅です。佐々木・松川のバッテリーは打者をねじ伏せれば何とかなるという意図があったのかもしれませんが、それではこの日のような足攻めを防げない。ソフトバンクにすれば、『打てないなら足で崩せ』と言わんばかりの、理想的な得点の仕方だった」
走者を背負ってからの投球が来季、2ケタを勝つために克服すべき課題と言えそうだ。