阪神は藤浪晋太郎のポスティング容認も…“飼い殺し解放”のウラ側とメジャー挑戦の勝算
心技体の伸びしろは十分
「成功する可能性は高いと思います」
とは、球界OB。
「藤浪は硬いマウンドを好んでおり、メジャーのマウンドで苦労することはないでしょう。今季もマウンドが比較的硬いバンテリンドームや、マツダスタジアムで好投している。米国でダルビッシュやカーショーと自主トレしたことがあり、練習にドライブライン式など、メジャーの先端技術を取り入れている。米国は多角的な投球動作の解析など、科学トレーニングが進んでいる。藤浪自身、メジャーでリノベートし、成長できる環境に期待している。モチベーションも非常に高いようです」
米在住のメディア関係者は、「メジャーのスカウトたちは、藤浪の大きな体躯(197センチ、98キロ)と手足の長さを見ても、非常にスケールが大きい選手とみている。体はもう一回り大きくなるはずだし、彼の才能はメジャーでこそ生きるかもしれない」と言えば、前出の阪神OBもこう話す。
「100マイル(約161キロ)を超えるストレート、切れ味鋭いフォーク、スライダーを併せ持つ。才能を遺憾なく発揮できれば、メジャーでも十分に通用するでしょう。藤浪が不振に悩み続けたのは、阪神では事実上、放任状態だったから。二軍調整時もひたすらブルペンで投げ続けた挙げ句、サイドスローに転向させられかけたこともある。技術やメンタルについてきちんとアドバイスしていたのは、現スペシャルアシスタントの藤川球児氏くらい。適切な指導が受けられなかった分、伸びしろは十分にありますよ」
おりから解放されたトラが、海の向こうで大化けする可能性は高そうだ。