伊東純也は名実ともにW杯スターになって本田圭佑を超えるか
■ミスしても「ワンチャンスで決めてやろう」
「日本のエースっていうと、やっぱり本田(圭佑)さんのイメージがありますよね。何だかんだで点を取るのはホントにすごい。一番覚えているのは、(2010年南アフリカW杯の)デンマーク戦のFK。僕はまだ大学生だったと思いますけど、テレビで見てて『すげえ』って思いました」
本田のメンタルは確かにモンスター的だが、W杯最終予選の修羅場に立たされても、飄々としていられる伊東もまた、凄まじい人間力の持ち主だ。
金髪で成功したという意味でも、本田と伊東は通じる部分がある。
「自分が本田さんみたいにメンタルが強いかどうか、それは分かりませんよ(苦笑)。ミスしたら『やべえ』って落ち込むこともありますから。そういう時は『ワンチャンスで決めてやろう』って方向に走る。21年11月の最終予選・アウェーのオマーン戦のゴールも、そういう気持ちで取りましたね。数少ないチャンスを決めることがW杯では一番大事ですね」
ドイツなど強豪にも真正面からぶつかっていけば、何かが起きる。
伊東純也は、それを可能にする選手だ。イナズマ男から目が離せない──。