12球団合同トライアウトにWBCと現役ドラフト“2つの逆風”…冬の時代どころか氷河期に
もうひとつ、トライアウト選手の逆風となるのが、今年12月から導入される現役ドラフトだ。
「現役ドラフトには育成契約や助っ人、FA権有資格者、複数年契約など、さまざまな条件から外れた選手を2人以上出さなければならない。つまり、どの球団も、『本当は戦力外にしたかったけど、現役ドラフト要員を確保する必要があるから』と、余計な支配下選手を2人抱えている状況です。すでに戦力外通告期間は過ぎており、彼らを育成契約にすることもできない。支配下枠に余裕がないので、トライアウトの選手にまで手は回りませんよ」(前出のフロント)
■巨人・桑田ファーム総監督も視察
この日は巨人の桑田ファーム総監督も視察。注目選手を聞かれ、「何人かいた。持ち帰って検討する」と話したが……。
現役ドラフトが定着すれば、トライアウトは冬の時代どころか氷河期突入。ともすれば、引退試合ができなかった選手の、最後の花道としての役目のみとなりそうだ。