楽天ドラ1荘司康誠を「パワプロ」でその気にさせた 航空サービス会社社長の父親の願い
荘司康誠(22歳・投手・立大)=楽天1位
「そもそも、新潟明訓高に進学していなかったら、まったく違った今になっていたかもしれません」
こう言って顔をほころばせるのは父・聡さん(59)だ。楽天から1位指名された右腕が急成長を遂げたのは立大に進学してから。高校時代はほとんど無名選手で、エースとして投げた最後の夏は初戦敗退。指定校推薦で立大を選び、野球部には別途あるセレクションを突破して入部した。そこで花開いたのだから、聡さんが言うこともうなずける。
聡さんも野球経験者だ。新潟南高で迎えた3年夏は一塁手としてクリーンアップを務め、県大会ベスト4。「野球は高校までです。悔いなくやりきりました。私たちが敗れた新発田農はこの年の甲子園で県勢史上初の2勝を挙げたチームなんですよ」と、聡さん。進学先の法大ではゴルフ漬けの4年間を過ごした。
■ゴルフの腕前はプロ級
「今は女子プロが人気ですが、当時は男子プロも勢いがあった。青木功さんや中嶋常幸さん、ジャンボ尾崎さんたちが活躍していた時期です。私もやってみたいなと。部活ではなくサークルでしたが、練習量は負けていなかったはず(笑)。好きなクラブはドライバーとサンドウエッジで、ベストスコアは75でした。アルバイト? ゴルフ場です(笑)」(聡さん)