<43>小6の娘はすっかり慎重派に 子供の性格形成に大きく関わる「親の注意の仕方」
私には小学6年生になる娘がいる。小さい頃から、注意するときは大げさに、脅かすように言葉をかけた。事件や事故に巻き込まれないよう、私なりに考えてのことだ。
例えば公園の遊具で遊んでいるとき、調子に乗り始めた娘に、「そこから落ちると足の骨が折れたり、頭が割れて血が噴き出るよ!」「鼻が曲がって取れちゃうよ!」と、子供の想像力をかき立てる分かりやすい表現で警告。ただ単に「危ない」と言ってもピンとこないと思ってのことだった。
連れ去りに関する注意も、「もしかしたら『パパとママが連れてきてと言っているからおいで』と言ってくるかもしれない。パパやママが『この人のことは信用してもいいよ』と言った人以外、知らない人にはついて行ったらダメだよ。もしついて行ったらパパとママに会えなくなっちゃうからね」と繰り返し言っていた。
そのせいか、すっかりビビリの慎重派になってしまった。今では道行く人にいちいちビビってしまう。近づいてくる人は全員敵! といった雰囲気で、スーパーで「かわいいわねえ」と笑顔で声をかけてくれるオバちゃんにも「うわあっ」と言ってあからさまに怖がる雰囲気を顔に出す。