楽天・石井GMは来期監督専念でケジメ…巨人は2年連続V逸でも「原全権監督」居座りの疑問
しかし、原監督は現場指揮官でもある。監督は勝つことが本分とあれば、チームの将来よりも目先の勝利が優先。今オフは松田宣浩(39)や長野久義(37)らを獲得し、いよいよ新陳代謝は遅れるばかりだ。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。
「メジャーではブレーブスのボビー・コックスが1990年シーズン途中に監督とGMを兼任した程度。翌年には監督専任になった。原監督に近い例では、エンゼルスのマイク・ソーシア元監督でしょう。オーナーに気に入られ、2000年から18年まで監督を務め、その間にソリの合わないGMのクビを何人も飛ばしている。そのエンゼルスもソーシア監督時代は潤沢な資金で補強をしながらも、ワールドシリーズを制覇した02年以降は地区優勝止まり。すっかり育成下手の球団になってしまった。現場指揮官である監督がプロであるように、チーム編成の担当者も専門的に教育されたプロ、というのがメジャーでの考えです」
もちろん日本には、日本のやり方があるだろうが、それでも監督が目先の勝利欲しさに編成部門まで仕切るチームは、お先真っ暗である。