札幌五輪は東京が醜聞まみれでも消えず…2030年冬季開催地決定「無期限延期」の裏事情

公開日: 更新日:

 いつになったら決まるのか。

 6日、IOC(国際オリンピック委員会)が理事会を開き、2030年冬季五輪の開催地決定時期を無期限で延期することを決めた。当初予定されていた年内での決定が来年秋の総会に延期されていたが、再延期となった。

 延期の理由に温暖化などの気候変動で信頼できる開催地が減少したことを挙げ、東京五輪の汚職や談合については言及しなかったが、日本国内で札幌招致の機運が高まらないことが影響した可能性もあるのか。スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は言う。

「IOCはこれまで日本国内での招致支持率を極秘に調査しており、支持が低いことを懸念しています。そんな中、来春に控える札幌市長選で招致反対派の高野馨氏が立候補しているため、現職の秋元市長との戦いがどうなるか、IOCもこれが住民投票に代わるものとして注目して見ているでしょう」

 さらに「将来開催地委員会」による絞り込みは1都市に限らず、複数の都市を理事会に提案することを検討。一定都市間での「持ち回り開催案」まで持ち上がった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇