柔道五輪2大会連続金の大野将平も…引退後わざわざイギリスに指導者留学する謎解き
「柔道といえばヨーロッパ圏ではフランスが強豪国ですが、語学のことを考えれば英語が話せた方が指導者として有利になる。例えば選手を率いて海外遠征に行った際、監督やコーチが英語を話せれば他国の指導者や関係者、審判らとコミュニケーションも取れる。今やサッカーも卓球も世界のトップでプレーする選手は海外の言語を習得できなければ渡り歩いていけない。スコットランド地方は柔道が盛んで、日本が選手を派遣してきた歴史もある。先駆けとなったのはJOC会長となった山下泰裕氏。受け入れ体制が整い、選手も過ごしやすい環境が整っている。もちろん、技術としては英国より日本の選手の方が優れていますが、語学のうえでは日本の選手が学ぶことは多いといえます」
男子日本代表の監督を務めた井上康生も語学の習得、人脈づくり、海外での指導などが、のちに役立ったと話している。