著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

青木功会長から飛び出た驚愕の「何もできない」世界ゴルフ界から取り残される無能さを露呈

公開日: 更新日:

 ところが現状は好転するどころか、むしろ悪くなっている。それは青木会長だけの責任でないことは確かである。

 日本はJGTOに限らず、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)も日本プロゴルフ協会(JPGA)も一部主催大会を除けば、多くの大会に選手を派遣・管理する主管に過ぎず、一切の権限はスポンサーである主催者に委ねられている。

 開催コースの選定も、競技日程、テレビの放映、チケット販売、大会運営と主催者任せである。

 新たに始まる欧州・日本の共同大会もすべて主催者(スポンサー)の粘り強い交渉・努力によるものであり、JGTOは何もしていないのも同然だ。

 こんな前時代的な組織は海外にも見透かされている。世界のゴルフ界はすでにグローバル時代を迎え、各ツアーともゴルフ発展のために緊密に連絡を取り合っており、メジャーや五輪出場も世界ランキングが基準になる。

 その世界ランクも時代に合わせて改定され、現在は各国ツアー開催コースなどの難易度(フィールドレーティング)でポイントが査定される。だが主催者の都合でコースが決められる日本では、その査定ポイントが極端に低く、マスターズなどのメジャー優勝の100ポイントに比べ、今年日本最高権威の日本オープンに優勝した蝉川泰果がわずか8.57ポイントしかない。このままでは日本選手は国内でいくら活躍しても、メジャー出場基準の世界ランク50位以内どころか、100位にも入れない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に