青木功会長から飛び出た驚愕の「何もできない」世界ゴルフ界から取り残される無能さを露呈
ところが現状は好転するどころか、むしろ悪くなっている。それは青木会長だけの責任でないことは確かである。
日本はJGTOに限らず、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)も日本プロゴルフ協会(JPGA)も一部主催大会を除けば、多くの大会に選手を派遣・管理する主管に過ぎず、一切の権限はスポンサーである主催者に委ねられている。
開催コースの選定も、競技日程、テレビの放映、チケット販売、大会運営と主催者任せである。
新たに始まる欧州・日本の共同大会もすべて主催者(スポンサー)の粘り強い交渉・努力によるものであり、JGTOは何もしていないのも同然だ。
こんな前時代的な組織は海外にも見透かされている。世界のゴルフ界はすでにグローバル時代を迎え、各ツアーともゴルフ発展のために緊密に連絡を取り合っており、メジャーや五輪出場も世界ランキングが基準になる。
その世界ランクも時代に合わせて改定され、現在は各国ツアー開催コースなどの難易度(フィールドレーティング)でポイントが査定される。だが主催者の都合でコースが決められる日本では、その査定ポイントが極端に低く、マスターズなどのメジャー優勝の100ポイントに比べ、今年日本最高権威の日本オープンに優勝した蝉川泰果がわずか8.57ポイントしかない。このままでは日本選手は国内でいくら活躍しても、メジャー出場基準の世界ランク50位以内どころか、100位にも入れない。