スリルなき日本のトーナメントコースへの警鐘 大半の試合でバーディーのバーゲンセール
日本の女子ツアーはプロテストに受かったばかりの若いルーキーが次々と勝ち名乗りを上げている。先週の「マスターズGCレディース」は19歳の川崎春花が15アンダーで優勝。先月の「日本女子プロ選手権」(優勝スコア16アンダー)に続く2勝目だ。
また「NEC軽井沢72」「CATレディース」2連勝の岩井千怜(20)は2大会ともに13アンダーの好成績であり、「住友生命レディス東海クラシック」でツアー初優勝の尾関彩美悠(19)も13アンダーだった。
このように女子ツアーは毎試合のように新人も加わって、派手なバーディー合戦が繰り広げられ、ゴルフマスコミもファンも手放しで「すごい、すごい」の大騒ぎである。しかし、こうした現象が本当に彼女たちの実力を証明しているのだろうか。
こんなデータがある。「マスターズGCレディース」まで女子ツアーは33試合を消化し、優勝スコアが2桁アンダーに達したのは23試合。それだけではない。各大会の決勝でアンダーパー選手が50人を超えたのは実に11試合もある。