「ゴルフしか知らない」若手女子プロが増えて…プロアマ戦の“おもてなし”は今後不安だらけ
日本女子プロゴルフ協会は今年も12月13日から4日間、プロとしてのマナーなどを学ぶための新人セミナーを実施している。プロ1年目の川﨑春花(19)はテーブルマナーの講習で、ブドウの種の出し方を初めて知り勉強になったという。
そんな事まで教わるのはプロアマ戦後の前夜祭のためだ。開幕前日に行われるプロアマ戦は、大会主催者の接待の場だ。取引先や関係者のお偉方の組に女子プロが入り、チーム戦を行う。選手はプロの技術を見せたり、求められたらゲストにアドバイスをする。試合後は成績発表を兼ねた前夜祭が行われる。
ツアー関係者がいう。
「平成の前までは、ゴルフ場のキャディーや研修生からプロになった選手がけっこういた。先輩プロから厳しく教育されてきたのでプロアマ戦の接待も問題なかった。近年は子供の頃からゴルフしか知らない20歳前後の若手が多い。今年優勝した川﨑や尾関(彩美悠)は春まで高校生だっただけに、プロアマ戦のおもてなしは無理です。そこは協会もわかっているので、若手の組には協会役員などが入り、失礼のないようにしているが、20代の選手でも『プロアマなんてなんであるの?』と漏らす者はいますね」