ターナーのRソックス入りは吉田正尚に追い風 圧倒的経験と情報量、守備位置の指示も的確
ドジャースで19年まで約3年間、同僚だったベテラン左腕のリッチ・ヒル(42)はレッドソックスの地元ボストンのメディアに「強豪チームをまとめてきたターナーの経験はレッドソックスでも生きるはずだ」と話している。
ヒルによれば、ドジャース時代のターナーは相手打者の打球傾向も把握し、ピンチの場面ではマウンドに足を運んで投手にアドバイス。内外野に守備陣形を指示することも珍しくなかったという。
ターナーは来季、一塁兼DHで起用される見込みだが、本人は三塁にこだわりを持っている。コーラ監督は今季まで三塁を守ったデバースが守備に難があり、故障がちのため、負担の少ない一塁かDHに配置転換を検討している。
ベテランが三塁の守備に就けば、吉田には追い風だ。左翼での起用を有力視される吉田は、守備範囲が狭いうえに弱肩。本拠地フェンウェイパークは高さ11.3メートルの巨大フェンス「グリーンモンスター」がそびえ立ち、広範囲な守備は必要ないとはいえ、敵地では守備力が求められる。
ターナーの指示を得て的確にポジショニングを取れば、吉田が守備で足を引っ張るシーンは少なくなりそうだ。