豪華メンバー揃うWBC日本代表 世界一の条件は大谷、ダルビッシュのリリーフ起用にある
MLB30球団から選りすぐりのリリーフ投手を集めた米国のブルペン陣はみな、涼しい顔で160キロを投げ、当たり前のようにそのボールを動かしてくる。七、八、九回の勝負になったら手も足も出ない──と、レベルの差を痛感させられた。
3月に行われる今回のWBCで、日本の命運を握るのもリリーフ陣ということになる。先行発表された12人の日本代表だけを見ても豪華な顔ぶれが揃った。
エンゼルスの大谷翔平、パドレスのダルビッシュ有、国内からは日本最強投手であるオリックスの山本由伸、ロッテの佐々木朗希、DeNAの今永昇太ら。ここにメッツ入りした千賀滉大あたりまで加わってくれば、投手力は世界屈指と断言していい。
■スターを集めるだけでは勝てない
だが、日本のスーパースターを集めても、世界の頂点に立てるとは限らない。問題は、誰をどこでどう使うか、である。球数制限のあるWBCでは、先発投手の力量が結果に直結しにくい。前述したように、勝負を分けるのはリリーフだ。