侍J選出濃厚の楽天・松井裕樹 WBC参戦と最年少200セーブが今オフのメジャー挑戦を後押し
世界の舞台を知る松井裕が長らく秘めてきたのが大リーグ挑戦の夢。昨年オフまで9年間にわたって自主トレで師事してきた田中将大からワールドクラスの野球を教わり、静かにその夢を膨らませてきた。
「田中の背中を見て育ち、クローザーの位置を確立していった松井にとって、メジャーで活躍した後、古巣に戻って苦労する田中の姿もまた印象的だったようです。『夢があるなら行けるときに行かなければきっと後悔する』という気持ちがより強くなっているのではないか」(球界関係者)
順調なら海外FA権は今季中に取得予定。19年オフに結んだ4年契約は今季で満了する。現在通算197セーブで、今季中の200セーブ到達は間違いないだろう。達成すればDeNA山崎康晃の持つ最年少記録(29歳10カ月)を大幅に塗り替える。
節目の記録を引っ提げての「メジャー宣言」解禁──。今オフ、大手を振って海を渡ることになりそうだ。