司法書士 桧山泰浩(2)野球と司法書士の違い「今の仕事は着地点が決まっている」
司法書士 桧山泰浩(55歳・近鉄→韓国プロ野球)
「高卒でも取れる資格で、一番高い難易度だったので。誰でも取れる資格を持っていても、飯は食えんと思って」
桧山氏は現役引退から2年後の27歳の時、「自分中心に取り組める仕事は」と考え、司法書士の資格取得を決意した。
引退後に勤めていた衣料品関係の会社を辞め、知人に紹介された司法書士事務所で受験勉強を兼ねた研修を始めた。就業時間は午前9時から午後5時まで。帰宅すると、資格勉強にいそしんだ。
■勉強は1日1時間
「勉強は1日1時間くらいかな。少ない? 昼間は事務所で働いていて、知識も入ってきていたし。いざ勉強を始めたら、自分ならできるという確信があった。理由を聞かれたら分からんけど、そこは自分自身の感性です(笑)。学生の頃から勉強はできていたし、答えのない野球よりは簡単だと思っていましたからね」
当時の司法書士試験は合格までに早くて3年、遅くて6年かかるといわれ、資格取得までの勉強の目安時間は3000時間とされていた。