株式会社GSL社長 小野剛(4)プロ野球を引退した元選手の受け皿づくりに向けた3本の柱

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 不動産業や飲食店経営など幅広く手掛ける小野氏のセカンドキャリアの原点は武蔵大時代の恩師・安達教授のアドバイスにある。

「引退する時に安達先生から『将来はおまえが引退した選手の受け皿をつくれ』と言われました。現在はその仕組みづくりをしていて、3本の柱を軸に取り組んでいます」

 ひとつ目の柱が整骨院。武蔵大大学院で経済学を学んだ経験を生かし、2021年から関東柔道整復専門学校(東京・立川)のスポーツトレーナー養成コースで金融や経営について講義している。そうしたつながりから、全国5000店舗超の整骨院の出店・経営をマネジメントする株式会社リグアと業務提携している。

「引退した選手たちに整骨院で働くための資格取得、整骨院のオープンを勧めています。そのサポートはすべてウチとリグアさんがやる。こちらは経営のノウハウがあるから選手は食べていけますし、他にもメリットはあります。例えば、巨人は『OBスカウト』といって、私のような主に中学野球の指導者をしているOBにスカウト活動を兼ねてもらっています。野球が上手な子ほどケガをしやすいから、整骨院を開いたOBは有望選手のスカウティングがはかどるはず。野球界にとってもプラスになると考えています」

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