司法書士 桧山泰浩(1)「やりがいあって勉強の毎日」27歳で司法書士を目指した顛末
司法書士 桧山泰浩(55歳・近鉄→韓国プロ野球)
1985年、東筑高(福岡県)から近鉄にドラフト1位で指名され入団した桧山泰浩氏は近鉄を退団した翌92年に韓国プロ野球に挑戦も、同年限りで引退。現在は司法書士になっていた。福岡市内に「桧山泰浩司法書士事務所」を構えて26年、遺産相続や不動産登記など、日々、依頼人の要望に向き合っている。元プロ野球選手として異色のキャリアを歩む桧山氏は、「仕事は楽しい。同じ案件はひとつもありませんから」と、こう話す。
「例えば、遺産相続の手続きひとつ取っても、それぞれに依頼者の要望がある。それに沿って案件を済ませたら、やっぱり達成感がありますね。これを毎回味わえるのです。自己破産の場合なら、依頼者が人生を再スタートできるように、背中を押すこともできる。やりがいや楽しさがないと、26年間も続けられませんよ」
依頼人の意向をくみ取りながら、解決策を提案するため、最初から答えがあるわけではない。法律も目まぐるしく変わる。
「勉強の毎日です。イチローだって、引退するまでは毎日学ぶことがあっただろうし、それと同じ。どの仕事だってきっとそうでしょう」