阪神・岡田監督の「逆張り」で佐藤輝明はツブれないか…矢野時代からやり方一変
「岡田流」でここまで環境がガラリと変われば、選手も戸惑うだろう。
矢野燿大前監督(54)は「苦しくても楽しもうぜ」がテーマで、選手の活躍にはベンチで大ハシャギ。(佐藤)テル、(中野)拓夢、チカ(近本)などと選手を愛称で呼び、距離も近かった。
だが岡田彰布監督(65)は違う。手法の違いはあれど、かつての野村克也、星野仙一両監督と同じく昭和の匂いがする厳しい指揮官だ。基本的にはコーチに指示し、責任を持たせる。チーム内で誤解を生まないよう、選手と距離を置く。
それだけではない。15年ぶりに指揮を執ることが決まると、大山悠輔を一塁、佐藤輝明を三塁とし、梅野隆太郎の正捕手固定、中野拓夢の二塁転向など、前監督が築いてきたものをひっくり返すようなチームづくりをしている。
■「佐藤輝は指導者の助言を素直に聞くタイプではない」
その岡田流に「最も合わないのが3年目の佐藤輝だろう」と、あるOBは見ている。
「昨秋のキャンプは侍ジャパンの強化試合の影響で、約1週間のみの参加だったが、岡田監督は体力不足などにダメ出しばかり。特守の際、背中の張りで途中離脱すれば苦言を呈した。矢野(前監督)は1年目から佐藤輝に甘く、練習を手抜きしていても、球場に一番遅く出てきても黙認していた。背中が痛いといえば大事を取らせただろうが、岡田監督は特別扱いしないので、佐藤輝も翌日は元気に球場に出てきた」