橋上秀樹(3)2013年大会準決勝プエルトリコ戦 八回「重盗」失敗の苦すぎる教訓

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「搭乗手続きの直前に到着地が羽田から成田に変更されたんです。選手は各自で羽田からの帰宅手段を手配していただけに、てんやわんや。特に松田は福岡への便を押さえていたので、キャンセルして成田からの便を予約し直さなければならなくなった。負けたショックはありましたが、それで少しは気が紛れました」

 帰国間際に思わぬアウェーの洗礼を浴びることになったが、栗山英樹監督率いる現代表へこうアドバイスを送る。

「米国はアバウトなことが少なくない。滞在中は常にグラウンド外で冷静な対応を心がけた方がいいと思いますね」

▽橋上秀樹(はしがみ・ひでき) 1965年11月4日生まれ。千葉県出身。安田学園高校卒業後、83年のドラフト3位でヤクルトに捕手として入団。後に外野手に転向した。97年から日本ハム、2000年は阪神でプレーし、同年引退。楽天創設1年目の05年、二軍外野守備・走塁コーチとして入団し、シーズン中に一軍外野守備・走塁コーチに異動。09年までヘッドコーチとして野村監督の右腕を務めた。11年に新潟の監督に就任し、球団史上初の優勝に導いた。同年11月に巨人に一軍戦略コーチとして招聘され、15年以降は楽天、西武、ヤクルトでヘッドコーチなどを歴任。20年に新潟監督に復帰した。

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