ビーチサッカー日本代表 3月のW杯アジア予選に向けてサバイバル合宿スタート
「森保ジャパンのようなチームを作りたい」
▽茂怜羅オズの話
2022年にドバイやサウジアラビアでの大会などに参加し、若い選手を試すことができました。良い点、悪い点も確認できました。今回の合宿では不要なファウルを減らすとか、攻撃のシステムの再確認とか、細かい部分をやりました。セットプレーでは、攻撃と守備の両方を確認しました。フィジカルよりも、システム重視の合宿といえるでしょう。手応えですか? 満点とは言えませんが、70点くらいでしょうか?(代表招集の少ない)山田貴文選手(27)はパワーがある選手で昨年、いくつかの大会に参加して経験も積み、今回も見てみたいと思いました。今のビーチサッカーは<足が(巧みに)使える選手>が求められており、GK柴本慎也選手(27)の足の(高い)スキルに期待して呼びました。伊藤龍之介選手(24)は攻守にポテンシャルが高く、もっと経験を積ませたいと思って合宿に呼びました。カタールW杯で日本代表は強豪国を破るなど面白い大会でした。森保ジャパンのようなチームを作りたいと思いました。
▽奥山正憲(36)の話
良い雰囲気の中、ハードで強度の高いトレーニングができました。ベテランと呼ばれる年齢になりましたが、若手がやりやすい環境を作ってあげたい、と思いながら練習に取り組みました。アジアの国々もレベルアップしており、そう簡単に勝てる相手は少なくなっていることを体感しているところです。足踏みしないようにステップアップしていくことを心掛けています。(自分は)攻撃系の選手ですが、ファーストディフェンダーの一人目としてチームに貢献したい。攻撃では、体の強い外国人選手にブロックされないようにしながら、フィニッシュに持っていくのが持ち味なので、さらに磨きをかけたいと思います。アジア予選の相手(インドネシア、中国、インドネシア)は対戦したことのない国。まだ映像も見ていません。まずは自分たちのサッカーを固めよう、自分たちに矢印を向けて攻守の決まり事などを確率させていこう、というのが今合宿のテーマでもありました。
▽山田貴文選手の話
今合宿では、監督のやりたい戦術やシステムを念入りに消化しつつ、楽しみながらトレーニングをこなしました。(メンバーに残るために攻撃系選手として)点をとるのが第一ですが、誰よりも早く帰陣して守備をしたり、相手にハイプレッシャーをかけたり、そういった点も意識してやりました。ビーチに転向して3年目に突入したところですが、1年目は戸惑いもありましたが、去年から適応できるようになり、(所属の)東京Vでも結果を残せるようになりました。思い描いていたよりも早いペースで進んでいるとは思いますが、まだまだ代表に定着して戦うところには届いていません。早く到達したいと思っています。代表のエンブレムが胸に付いていることは、サッカー選手として特別なこと。いつも身が引き締まります。エンブレムに恥じないプレーをしなければ、と常々思っています。(チーム内のライバルである)ピヴォの3人とは違う<色>を出してアピールしたいと思っています。メンタル的には、常に東京Vでもオズさんに言われていることですが、とにかく<絶対に負けない!>という気持ちを押し出してのプレーを意識しています。