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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【throw away admiration】WBC決勝前の「憧れを捨てよう」の言葉は大谷翔平だからこそ意味があった

公開日: 更新日:

 “throw”は「投げる」、“away”は「離れて」を意味する単語だが、これを「throw away」とセットにすると、「捨てる」を意味する句動詞になる。「throw away trash(ゴミを捨てる)」と使うのが一般的だが、この句動詞の用例は幅広い。

 捨てるのは、ゴミなどの単なる物だけに限らず、時間やチャンスなどにも使用され、「throw away the chance」と言えば、「チャンスを棒に振る」、「that's like throwing money away」と言えば、「お金をドブに捨てるようなもの」となる。

 大谷が「捨てよう」と言ったのは、メジャーリーグのスーパースターたちへの、“admire”「憧れ」、“admiration”「称賛」「感嘆」だったが、これは2021年にア・リーグのMVPを獲得し、米球界でもナンバーワン選手の評価を得る大谷翔平にしか口にできない言葉かもしれない。

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