新ルールは大谷翔平“トリプルスリー”に追い風も…ライバル球団が仕掛ける投手大谷への足技
投球への悪影響は考えにくい
一方、投手大谷にとって守備シフト禁止はどう影響するのか。大谷は「ピッチングに関しても、そこは僕にとってイーブン。逆に投げるときは配球を考えながらやらないといけない」と話している。
昨年の成績を見ると、打者の左右で極端な不得手はない(昨季は対右が打率.188、6本塁打、18失点、対左が同.221、8本塁打、25失点)。「しかし……」と前出の友成氏がこう続ける。
「奪三振率が高く、フライで打ち取るのが大谷の投球スタイルで、守備シフトの禁止が投球に悪影響を及ぼすとは考えにくい。ただ、問題は『足技』です。同地区のライバル球団を含め、大谷から得点を奪うには、盗塁やエンドランなどで一つでも先の塁を狙う必要がある。原則、中5日のローテなら今季は31試合に登板する計算で、相手の足さえ封じることができれば、昨季同様、規定投球回と200奪三振をクリアして、サイ・ヤング賞の最終候補に残るのではないか」
投手でも新ルールを味方につけることができるか。