阪神に激震!抑え湯浅が右肘痛で抹消の深刻…代役も不在で危惧される昨季の二の舞
「巨人の大勢も開幕直後にベンチから外れるなど、コンディションが思わしくなかった。代表メンバーは例年よりも調整を前倒ししたうえに、特に投手はオフから日本の統一球とは形状が違うWBC公式球を使って練習していた。その反動が心配される中、湯浅は開幕からフル回転したわけですからね。岡田監督は昨オフ、『最初は、抑えで使えんと思う。1カ月違うボール(WBC球)ですぐに投げれんぞ』と慎重だったのですが……。まして年間通して投げたのは去年が初めて。より慎重に起用すべきでした」
■昨季はスアレス退団の影響で開幕から16戦1勝
湯浅は最低10日間は一軍を離れることになるが、問題は誰が代役を務めるのか、だ。
「筆頭はセットアッパーの石井でしょう。今季7試合に登板、5ホールド、防御率1.29と安定している。先日、一軍昇格し、救援経験がある左腕の岩貞も可能性がある。ただ、湯浅は救援陣の中で別格の存在。最速155キロの直球と、落差が大きいフォークは一級品。彼の代わりは見当たりません」(同)
矢野監督時代の昨季は、絶対的な抑えのスアレスが退団した影響もあり、開幕から16戦1勝と大失速した。湯浅の離脱を打線でカバーできればまだしも、昨季までと同様、今季も得点力不足に苦しんでいる。湯浅の穴が埋まらなければ、昨季の二の舞にならないとも限らない。