西武右腕・青山美夏人 開幕戦で抑えに大抜擢、松井監督や恩師が舌巻く強心臓とクレバーぶり
4年春に東都リーグトップの6勝0敗、防御率1.40でMVPを獲得。プロの注目を浴びた。スポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「亜大は練習時間が長いなど厳しい環境ですが、3年冬には1週間で1000球の投げ込みに挑戦するなどカラダは丈夫。マウンドでは強打者相手にも臆せず、強気の投球をする心身のタフさがある。低めの制球に優れ、変化球も多彩。ツーシーム、スプリット、カットボールに100キロ前後のカーブもある。約50キロの緩急を駆使し、打者に的を絞らせない投球術を兼ね備えています」
■「リリーフなら一番いいところで」
プロ1年目の今季、松井監督は「気持ちの強さ、球の強さがある」と、開幕一軍に抜擢。オリックスとの開幕戦でいきなり抑えを託した。開幕数日前、松井監督から「どこで投げたいんだ?」と問われ、「リリーフなら一番いいところで投げたいです」と答えたら、「じゃあ、いけ」と言われたという。
2-1の九回に登板、2死から森友哉に同点弾を浴び、火消しに失敗したものの、「次は絶対にやってやる」と2日後、同じく九回から登板して無失点に抑え、リベンジに成功。プロ初セーブを挙げた。現在はリリーフとして6試合に登板、0勝0敗1セーブ、防御率3.00と、奮闘している。