【obscene frisbee slider】大谷の新球“スイーパー”は「怪しいフリスビー・スライダー」
大谷翔平の「スイーパー」が旋風を巻き起こしている。
28日の登板前の時点で、投手として5試合に先発して3勝無敗。防御率はア・リーグ2位の0.64と圧巻の投球を続けているが、その投球の中心になっているのが鋭く大きく曲がるスライダーだ。
WBCの決勝戦で大谷がトラウトを空振り三振に仕留めたのもそうだった。「スイーパー」と呼ばれているが、米メディアは「obscene frisbee slider」とも表現している。直訳すると、「フリスビーのように空気を切る怪しいスライダー」となる。“obscene”とは「猥褻(わいせつ)な」「いかがわしい」「不快な」「怪しい」「汚らわしい」「エッチな」「イヤらしい」といった意味がある。
例えば「obscene telephone」といえば、「猥褻な電話」のことだ。
■打者を「一掃」
スイーパー(sweeper)の語源は“sweep”で、「掃除する」「一掃する」「さっと掃く」などの意。定義は曖昧で、「球速124キロ以上、横への曲がり幅が25センチ以上」との報道もあるが、大リーグ公式サイトによれば、大谷のそれは「平均球速136キロ、平均曲がり幅は約45.72センチ」とされ、メジャー平均を大きく上回る。実際に打者を「一掃」しており、そういう意味でもメジャーきっての「スイーパー」の使い手として認められている。