年俸5億円エース巨人菅野やっと今季初登板初勝利 水面下で検討された「リリーフ転向」幻に
判断の分かれる内容だった。今年3月のオープン戦で訴えた右ヒジの違和感の影響で復帰がずれ込んでいた巨人の菅野智之(33)が、11日のソフトバンク戦で今季一軍初登板。5回4安打2失点で勝利投手になった。
「勝ちがついたところが良かった。まだできるでしょう」
と、試合後の原監督は及第点を与えたが、本人は5回で93球を要したこともあり、「あまりいい内容ではなかった。5回を投げて満足しているようではいけないので、毎試合7回、8回投げられるようにしてチームに貢献したい」と反省した。
「昨年10月2日以来の一軍公式戦登板ということを考えれば、合格点だったと思います」と、巨人OBの橋本清氏がこう続ける。
「ただ、まだ調整段階という印象を受けたのは確か。直球の最速は150キロをマークしたものの、打者を押し込めるほどの球威はなかった。抜け球が多く、与えた3四球はいずれもストレートの四球で制球力も本来のものではないでしょう。それでいて5回2失点にまとめたのですから、経験とさすがの投球術という見方はできますが……」