まるで東京五輪の様相!「世界水泳福岡」経費3倍超に膨張、なぜか電通仕切りで市長もやる気マンマン

公開日: 更新日:

市長は麻生副総裁の“子飼い”

 すでに福岡市議会でも問題になっている。市はこのまま押し切るつもりなのか。ある市政関係者はこう言う。

「市議会では、多くの自治体が電通を指名停止にしていることや、逮捕者が出ていることに批判が上がっています。『汚職事件はないと断言できるか』『電通に任せていいのか』といった質問が飛んでいますが、市は『組織委に出向している市職員がスポンサー契約を主導するので問題ない』などと答弁。あくまで強行する気です。自民党の麻生副総裁の“子飼い”ともっぱらの高島宗一郎市長もヤル気マンマンになっています」

 気になるのは、大会経費が今後、さらに拡大する恐れもあることだ。東京五輪では当初、7300億円と言っていた大会経費が関連経費を含め3倍以上に膨れ上がった。世界水泳は大丈夫なのか。

「経費拡大の原因は、コロナ禍で開催を2度延期したこと。会場整備に当たり、競技団体の要求水準が高度化したことも要因の一つです。今後の経費については分かりません」(福岡市市民局)

東京五輪の大罪」などの著書がある作家の本間龍氏はこう言う。

「足元で資材や人件費が高騰しています。関連経費まで含めると、さらなる上昇も否定できないでしょう。最大の問題は、東京五輪の経費膨張をロクに検証せず、責任の所在も曖昧にしていることです。キチンと総括していれば、福岡市はより慎重に事業を進められたかもしれない。反省がなければ同じことを繰り返すのは当然です」

 大メディアも「いよいよ開催!」「メダルを!」などと持ち上げている場合ではないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動