田中希実1500M大会新で圧勝! 母が明かす「プロ転向“ちりつも”メリット」と「ケニア愛」
「ニューバランスさんから頂いた契約金の中で遠征費などをやりくりしています。大会や合宿の日程を自由に組めたり、体の様子を見ながら柔軟に調整できる。その点ですごく助かっているようです。練習はいつも1人なのですが、実業団選手と一緒に練習できる機会を持てたり、先日は陸上系ユーチューバーの方が合宿に来て下さり、一緒にきつい練習をこなすことができたのが日本選手権につながった。関東の駅伝常連校の男子陸上部から『いつでも来ていい』と言ってもらっているのもありがたいです。もちろん、前所属先の豊田自動織機さんのおかげで今がある。今まで手厚いサポートをしてくれたことを親子ともども本当に感謝しています」
田中は現在、国内大会や合宿、海外レースを転々とする生活。実家に顔を出す頻度は「換算すると月3日くらい」という。
今回の快挙の裏には、日本選手権の直後に陸上大国ケニアで行った2週間に及ぶ武者修行がある。
■高校生の頃からケニアに憧れ
「高校生の頃から『ケニアに行ってみたい。練習内容、生活、環境を見たい』と言い続けていました。最初にそれがかなったのが昨年秋。お試しで数日しかいられなかったけど、環境も食事もすごく気に入ったみたいで、私にも『一度は来て』と勧めてきます(笑)。先日行ったばかりなのに、もう秋の(ケニアでの)合宿計画を立てているんですよ。希実は海外の食事も楽しみにしています。アジア大会の開催地、タイの料理も大好物です」(千洋さん)
出場が決まっている世界陸上(ブダペスト=8月19日開幕)でどんな走りを見せるのか楽しみだ。